Bing Webmaster Toolsで分かること
Bing Webmaster Toolsは、所有権を確認したサイトをBing検索で管理する、Microsoft公式のコンソールです。サイトエクスプローラー、URL検査、サイトマップのレポート、クロール情報、検索パフォーマンスのレポート、SEOレポートなどが使えます。これらのレポートが答えるのは、Bingのシステムと、Bingが観察したURLに関する疑問です。Google Search Consoleやブラウザーの解析の代わりにはならず、すべてのクローラーを網羅した見え方でもありません。
最も大事なのは、設定と観察を区別することです。サイトマップを追加すると、Bingにファイルを知らせられますが、すべてのURLがインデックス登録できるようになるわけではありません。URL検査は特定のURLについてのBingの見方を示し、クロールレポートは失敗や発見のパターンを示します。パフォーマンスレポートは、選んだ期間とディメンションで、検索の表示回数とクリック数を集計します。いずれも、対象範囲と更新の鮮度を踏まえて読みます。
プロパティとサイトマップの設定
URLを比較する前に、サイトのプロパティを正確に確認します。プロトコル、ホスト、パスのバージョンで挙動が変わることがあります。そのため、データを送る前に、公開の正規ホストを決めます。そのうえで、インデックス登録したい最終的な正規URLだけを含むXMLサイトマップを送信します。小規模なサイトは1つのサイトマップで足ります。大規模なサイトは、サイトマップインデックスを使います。実務上の確認点は、サイトマップを取得でき、XMLとして解析でき、現在の正規URLの一覧と一致していることです。
- 承認された方法で所有権を確認し、確認済みプロパティの範囲を記録します。
- 公開されているrobots.txtを開き、サイトマップの宣言があれば確認します。
- サイトマップを直接取得し、エントリーの一部で、200のレスポンス、canonicalタグ、インデックス登録の可否を確認します。
- 正規のサイトマップをBing Webmaster Toolsに送信します。パラメーター付き、リダイレクト、noindexのURLは送信しないでください。
- 送信日、URL数、処理に関するメッセージを記録します。Bingが処理する時間を置いてから、レポートを再確認します。
例:ECサイトのカタログに、カテゴリのURLと複数のフィルターパラメーターがあるとします。送信するのは、在庫を表す正規のカテゴリURLです。並べ替えや色の絞り込みの組み合わせすべては送りません。意図的に作ったフィルターのランディングページがインデックス登録できる場合は、その最終的な正規URLだけを含めます。
Bing固有のデータを確認する
URL検査は、1つのURLをサイト全体と見なさず、代表的な一式に対して使います。ホームまたはハブのページ、深い階層にあるリンク先の詳細ページ、最近変更したページ、インデックス登録できない、または表示されないと分かっているURLを選びます。報告されたステータスを、実際のレスポンスヘッダー、レンダリング後のページ、canonical、robotsディレクティブと比べます。食い違いは、診断のきっかけです。ユーザーエージェント、キャッシュの状態、URLのバリエーションによって、実装が異なる場合があります。
| 確認したいこと | 適したツール | 確認できる根拠 |
|---|---|---|
| サイトマップは受理されたか? | サイトマップレポート | 取得ステータスと処理状況 |
| BingはURLをどう見ているか? | URL検査 | 検査したURL、クロールとインデックス登録の詳細、日付 |
| 発見できるURLはどれか? | サイトエクスプローラー | 親子のパスとクロールのステータス |
| 検索での見え方は変わったか? | 検索パフォーマンス | 期間、クエリ・ページ・デバイスのフィルター、サンプルのURL |
Bingのクリック数と表示回数は、セッション、コンバージョン、Googleの数値と分けて扱います。Bingのクリック数の合計が減った原因は、需要、検索順位、スニペット、国の構成、レポートのタイミングかもしれません。これは調べるきっかけであり、それだけで原因の説明にはなりません。
制限とよくある間違い
よくある間違いは、Search Consoleのプロパティをインポートしたあとで、2つの検索エンジンのクロールとインデックスの状態が同じだと思い込むことです。もう1つは、所有権の確認やサイトマップの送信が成功したことを、SEOの作業の完了と見なすことです。確実なテストは、一貫した正規URLの一式、検査できるレスポンス、日付と対象範囲を添えて説明できるレポートがそろっていることです。