Ahrefsが測るもの
Ahrefsは、独自のWeb、リンク、検索結果のデータセットを持つSEO調査プラットフォームです。サイトの被リンクプロファイルの確認、競合ページの比較、クエリの調査、プロジェクトのクロール、表示状況の追跡に使えます。レポートは問いを立てるための有用な材料です。検索エンジンやサイトのアクセス解析が持つファーストパーティの記録の代わりにはなりません。
Domain Rating(DR)は、Ahrefsのデータベース内におけるドメインの被リンクプロファイルを、0~100で相対的に示す指標です。Ahrefsによると、このスコアは、リンクしているドメインと、それらのドメインがどれだけ広く外部へリンクしているかを考慮します。URL Rating(UR)は、ドメイン単位ではなくページ単位の指標です。どちらもGoogleのランキング要因ではありません。Ahrefs自身のドキュメントにも、検索エンジンがDRや同種のオーソリティスコアを要因として使っている証拠はないと書かれています。
指標は推定値として読む
| シグナル | 確認に役立つこと | 証明できないこと |
|---|---|---|
| DR | Ahrefs内での、ドメインのリンクプロファイルの相対的な状態 | 汎用的な品質の基準値や、直接のランキングシグナル。 |
| UR | ページのリンクプロファイルの相対的な強さ | そのページがほかのページより上位に表示されること。 |
| 推定オーガニックトラフィック | 調査の優先順位をつけるための仮説 | 検証済みのアクセス解析やSearch Consoleのデータの代わり。 |
| 被リンクレポート | 被リンク元になり得るページと、失われたリンク | すべてのリンクが有効で、編集上の判断で張られた価値あるリンクであること。 |
有用な比較は、通常、条件をそろえたものです。国、言語、デバイス、ページの種類、日付を合わせます。推定値の変化は、提供元のインデックスの更新、順位データベースのカバレッジ、クエリの選び方、あるいは実際の変化を反映している可能性があります。トレンドとして扱う前に、取得元のURLとサンプリングの範囲を確認します。
範囲を絞った調査の進め方
スコアを上げるという指示ではなく、「同じ課題に答えているページはどれか」といった問いから始めます。比較できるドメインやページを少数選び、表示されているコンテンツとリンクの文脈を確認して、レポートの日付とフィルターを記録します。自サイトの表示回数、クリック数、インデックス登録されたURLに関する問いなら、外部ツールの観測結果を、Search Consoleのファーストパーティデータと組み合わせます。
- 判断する内容を決めます。コンテンツのギャップ、リンク切れ、関連分野の候補、競合ページのパターンなどです。
- 日付、国やデータベース、URLの範囲、フィルターを付けて、再現できるレポートを取得します。
- 被リンク元のページと、上位に表示されている候補ページの一部をブラウザーで開き、無関係なもの、すでに無効なもの、誤解を招くものを除外します。
- 分かったことを、ユーザーのためになる対応に結びつけます。不足している説明を補う、関連性のあるリンク切れを修正するなどです。
- 実装したページ、その正規ルート、ファーストパーティのデータを、それぞれ再確認します。外部ツールの指標から、成果を約束してはいけません。
指標だけで判断しない
よくある誤りは、DRの基準値を品質のルールのように設定することです。Ahrefs自身も、DRとあわせて、テーマの関連性、オーガニックでの表示状況、外部へのリンクの傾向、コンテンツの品質、運営の長さを考慮するよう勧めています。もう1つの誤りは、推定トラフィックを計測したセッション数のように扱うことと、リンク先と編集上の関係がないリンクの正当化にレポートを使うことです。