サイトミラー(重複ドメイン)

サイトミラーとは、同じサイトを配信する別のURLまたはホストのことです。SEOでは、公開する正規のバージョンを一つ選び、残りを統合する必要があります。

サイトミラーとは

サイトミラーとは、同一またはほぼ同一のコンテンツに、複数のアドレスからアクセスできる状態です。検索ロボットは各URLを別のページとして扱い、重複コンテンツに遭遇します。その結果、インデックス登録の問題やリンク評価の分散が起きます。

サイトミラー(重複ドメイン)における主な入力、確認、判断の流れを示した図です。

最もよくあるのは、wwwの有無、またはhttpとhttpsの両方でサイトにアクセスでき、リダイレクトがない場合です。Googleが「間違った」バージョンを正規URLに選ぶことがあり、その場合、メインドメインはSEO上の強みを失います。

複数のサイトを同時に上位表示させる目的で、サイトミラー(別ドメインへのコピー)を意図的に作ることは、YandexとGoogleのガイドラインに違反します。Yandexには、ドメインを正当に統合するための「メインミラー」という専用の仕組みがあります。

サイトミラーの種類

wwwありとなし
リダイレクトなしで、example.comとwww.example.comの両方からサイトにアクセスできる状態です。典型的な技術上のミラーです。
HTTPとHTTPS
http://example.comとhttps://example.comの両方でコンテンツが配信されます。HTTPS移行が不適切だったときに起こる問題です。
末尾のスラッシュ
example.com/pageとexample.com/page/は、別のURLなのに内容が同一です。
別ドメインのミラー
メインドメインがexample.comなのに、example.netにサイトのコピーがある状態です。意図的な場合と、リニューアルの名残の場合があります。
サブドメインのミラー
mirror.example.comやold.example.comなど、適切に閉じられていない古いバージョンです。

サイトミラーがSEOに与える影響

  • 重複コンテンツ:検索エンジンが、どのバージョンをインデックスに登録して表示すべきか判断できなくなる
  • リンク評価の分散:異なるURLのバージョンへのリンクが一つにまとまらず、PageRankが複数のバージョンに分かれる
  • クロールバジェットの浪費:ボットが新しいページではなく、重複ページをクロールする
  • クエリのカニバリゼーション:複数のバージョンのページが同じ検索順位を奪い合う
  • Yandexによるペナルティ:Yandexはミラーサイトに明確に対抗しており、順位を下げたり除外したりすることがある

サイトミラーの解消方法

  1. 正規のURLのバージョンを決めます。wwwの有無、httpsにするかを選びます。
  2. すべてのバリエーションから正規のバージョンへ、301リダイレクトを設定します(wwwからwwwなし、またはその逆、httpからhttps)。
  3. すべてのページに、正規URLを指すcanonicalタグを追加します。
  4. Google Search Consoleの設定で、優先するドメインを指定します(アドレスの変更)。
  5. 別ドメインにミラーがある場合は、メインドメインへの301リダイレクトで閉じます。
  6. sitemap.xmlを確認します。正規URLだけを含めます。

Yandexのメインミラー

Yandexには、メインミラーという専用の仕組みがあります。これは、複数のドメインやサイトのバージョンを、Yandexから見て一つのメインドメインに統合する公式の手続きです。新しいドメインへの移行、wwwありとなしの統合、プロトコルの変更の際に使います。

  • メイン以外のすべてのドメインから、メインのドメインへ301リダイレクトを設定します。
  • Yandex Webmasterですべてのバージョンを追加し、「サイトの移転」ツールを使います。
  • Yandexはリンク評価を統合し、メインミラーに引き継ぎます。Googleの301リダイレクトと同様の扱いです。

FAQ

サイトにミラーがあるかどうかは、どう確認しますか?
アクセスの可否を確認します。http://example.com、https://example.com、http://www.example.com、https://www.example.comの4つがすべて、一つにリダイレクトされるはずです。Screaming Frogやオンラインのリダイレクトチェックツールを使います。
SEOにはwwwありとなしのどちらが良いですか?
どちらも、それ自体が検索順位で有利なわけではありません。重要なのは一貫性です。一つ選び、ほかのすべてのバリエーションからリダイレクトを設定します。技術面では、wwwのほうがDNSやCDNの設定に柔軟性があります。
サイトミラー間の301リダイレクトで、評価の損失はゼロになりますか?
保証されません。恒久的なリダイレクトは統合の重要なシグナルですが、検索エンジンは最終的なページやほかの移行シグナルも評価します。1ホップで直接リダイレクトし、最終的な正規のルートを監視します。
地域ごとにターゲットを分けるために、意図的にミラーを作ってもよいですか?
できません。検索エンジンのガイドライン違反になります。地域ターゲティングには、ccTLD(example.ru、example.de)、サブドメイン(ru.example.com)、サブディレクトリ(example.com/ru/)を、適切なhreflangの設定とともに使います。