キーワードは根拠の1つ
キーワードは、人が検索窓に入力する語句です。SEOでは、語彙、考えられる検索意図、需要についての根拠であり、決まった密度で語句を入れるための指示ではありません。有用なキーワード群があれば、既存のページが課題の言葉に答えているか、複数の語句を1ページにまとめるべきか、そもそもページを作らないほうがよいかを判断できます。
クエリは、あいまいなことがあります。「Canon」は、文脈によってカメラのブランド、法律用語、canonical URLのいずれも指し得ます。ボリュームの大きい語句に、複数の課題、国、読者の段階が混ざっていることもあります。クエリの文字列は、現在の検索結果、地域、言語、サイトが実際に提供できる商品や情報とあわせて読みます。
クエリを集めて整える
出発点は、具体的な問題、商品の属性、顧客の質問です。各語句に、データソース、日付、国、言語、マッチタイプを添えて記録します。取得できなかった値は、0に置き換えず「不明」のまま残します。そのうえで、文字列が同一の重複を取り除き、別の課題を表す表記は分け、「近く」「やり方」「型番」「サイズ」などの修飾語は残します。適した遷移先が変わることが多いためです。
| シグナル | わかること | それだけでは決められないこと |
|---|---|---|
| クエリの表記 | 考えられる課題と語彙 | サイトがそれにうまく答えられるか |
| 報告されたボリューム | 特定のデータソースと地域での相対的な需要 | 将来の正確な訪問数やコンバージョン |
| 実際の検索結果 | 現時点での解釈とページ形式 | 恒久的なランキングのルール |
| 自社のクエリデータ | プロパティですでに得ている表示回数とクリック数 | プロパティの外にある未開拓の需要 |
例を挙げます。「腰痛に合うオフィスチェア」と「オフィスチェア ランバーサポート 調整」はどちらもチェアに触れていますが、前者は比較と安全面に配慮した案内が必要で、後者はセットアップの説明が必要です。語が共通しているだけで1ページにまとめると、どちらの課題にも答えきれなくなるおそれがあります。
検索意図をページに対応づける
- リストを整え、修飾語、地域、言語のデータを残す。
- 検索結果の一部を確認し、各語句が示す課題を見極める。
- 競合する検索意図がなく、役立つ1ページで満たせる場合にだけ語句をクラスターにまとめる。
- 各クラスターを、既存の正規ページ、根拠のある新規ページ、または「作らない」と記録した判断に対応づける。
- 課題の言葉でページを書き、画面に見える内容、内部リンク、正規のルートを確認する。
遷移先がないクラスターは作りません。在庫がない場合、その語句はランディングページの指示ではなく、リサーチのままにしておきます。すでに複数の既存ページが同じクラスターに答えているなら、ページを増やす前に、目的を明確にする、コンテンツを統合する、内部リンクを変えるなどしてカニバリゼーションを解消します。
計測の限界
キーワードツールが示すのは、各ツール独自のデータベースによる推定値で、提供元、期間、国によって値は変わります。Search Consoleが示すのは、確認済みプロパティのGoogleのデータですが、これも独自の方法で集計やサンプリングが行われています。両者の根拠は分けて扱います。ある語句の増減だけでは、表記の変更が結果の原因だったとは言えません。