概要
お気に入りの情報源は、Google検索のパーソナライズ設定です。読者が情報を受け取りたいサイトを選ぶと、そのサイトのコンテンツがその読者の「トップニュース」に表示されやすくなり、「お気に入り」バッジが付きます。AIモードとAIによる概要(AI Overviews)についても、Googleのドキュメントでは、サイトを選んだユーザーには同じバッジが付くことがあるとしています。
Googleがこの機能を発表したのは2025年8月12日で、最初は米国とインドで始まりました。現在のドキュメントでは、「トップニュース」への対応はGoogle検索が提供されているすべての言語で利用できるとしています。2026年8月20日には、パブリッシャー向けに埋め込み可能な「Googleでお気に入りの情報源として追加」ボタンが加わり、選ばれた情報源は延べ60万件を超えたと発表しました。
ユーザーが情報源を選ぶ方法
読者はニュースのクエリで「トップニュース」の横のアイコンをクリックし、サイトを検索して選択します。google.com/preferences/sourceにある情報源の設定ツールを直接使うこともできます。パブリッシャー向けのボタンとディープリンクが指すのも、このページです。Googleによると、選ばれた情報源は、検索に合う新しく関連性の高いコンテンツを公開している場合、「トップニュース」や、別枠の「お気に入りの情報源から」セクションに、より頻繁に表示されます。ほかのサイトも引き続き表示されます。選択できる情報源の数に上限はなく、選択はいつでも変更できます。
パブリッシャーがボタンやリンクを追加する方法
Googleは、読者に自サイトの追加を呼びかける任意の方法を3つ紹介しています。サイトを選択可能にするために、どれも必須ではありません。
- 標準のJavaScriptボタン(推奨):https://news.google.com/swg/js/v1/publisher.jsを、できればhead内で読み込み、ボタンを表示したい場所にマーカー要素を置きます。任意のdata-theme属性にはlight(デフォルト)かdarkを指定できます。data-langで言語を上書きでき、指定しない場合は読者のブラウザーの言語になります。
- 高度なJavaScript:ライブラリを初期化し、ESモジュール版かIIFE版のどちらかを使って、独自のインターフェースをaddPreferredSource()に結び付けます。
- ディープリンク:https://www.google.com/preferences/source?q=example.comにリンクし、値を自サイトのドメインに置き換えます。テキストリンクでも画像でも使えます。スクリプトを実行できないニュースレターやSNSの投稿でも使えます。
<script async src="https://news.google.com/swg/js/v1/publisher.js"></script>
<div google-add-preferred-source-btn data-theme="light"></div>
<!-- No JavaScript: plain deeplink -->
<a href="https://www.google.com/preferences/source?q=example.com">
Add us as a preferred source on Google
</a>Googleは、16言語に対応したボタンの素材を公開しています。パブリッシャーが独自にデザインすることもできます。
SEOへの影響
お気に入りの情報源はユーザー単位の設定です。マークアップで獲得できる、サイト全体のランキングシグナルではありません。Googleが説明しているのは、選ばれたサイトが、選んだユーザーの「トップニュース」に表示されやすくなるという点だけで、この機能は「トップニュース」が表示されるクエリに適用されます。検索順位へのそれ以上の影響は説明されていません。また、選ばれたからといって、そのクエリに対する新しく関連性の高いコンテンツが不要になるわけではありません。
実務上の価値は、読者層に対するものです。サイトを選んだ読者は、「トップニュース」で新しい記事を目にしやすくなります。ニュースや継続的な報道を扱うパブリッシャーにとって、特に意味があります。ボタンは、ニュースレターの登録と同じ、読者との関係を深めるための呼びかけと位置づけ、記事の末尾など、熱心な読者がいる場所に置きます。
対象となる条件
- 情報源の設定ツールに表示されるのは、ドメインレベルとサブドメインレベルのサイトだけです。example.comとnews.example.comは対象ですが、example.com/blogは対象外です。
- 自サイトを選択できるか確認するには、情報源の設定ツールでサイトを検索します。
- AIモードとAIによる概要でバッジを表示するには、Search Consoleで、検索の生成AI機能にサイトが含まれている必要があるとGoogleは説明しています。
- お気に入りの情報源として表示されるために、ボタン、スクリプト、ディープリンクは必須ではありません。
よくある誤り
- qパラメーターにサイトの一部(サブディレクトリ)を指定し、選択できると思い込む。
- スクリプトを一部のテンプレートにしか読み込まず、読者がもっとも熱心に読む記事ページにボタンが表示されない。
- コンテンツセキュリティポリシーでnews.google.comをブロックし、ボタンが表示されないことに気づかない。公開後は、ブラウザーでページを確認します。
- この機能を、社内でランキングを上げる施策として説明する。影響するのは、選択したユーザーに表示される内容だけです。
公開後は、カスタム抽出を使ったクロールで、スクリプトタグかディープリンクがすべての記事テンプレートに入っているか確認できます。