CrUXのCore Web Vitalsレポート

Chrome UXレポートの実測値によるCore Web Vitalsを、ラボ計測とは別に管理し、混同を防ぎます。自分のGoogle Cloud APIキーが必要です。

できること

ラボではなく実測データ

crux-reportは、実際のChromeでの訪問から測定した、75パーセンタイルのLCP、INP、CLSを返します。各指標はweb.devのしきい値で判定され、「良好」「要改善」「不良」のいずれかが付きます。LighthouseやPageSpeedの結果はラボ計測で、別のレポートに分けて管理します。

  • しきい値:LCPは2.5秒と4秒、INPは200ミリ秒と500ミリ秒、CLSは0.1と0.25。
  • データがない場合は「利用不可」と表示し、合格とは扱いません。
  • レポートには、収集期間の日付が入ります。

キーと対象範囲

Chrome UX Report APIを有効にしたGoogle Cloud APIキーが必要です。キーがないと、レポートには「実行されなかった」と表示されます。対象にできるのは、1つのURL、オリジン、最大25件のURLからなるサンプルです。

  • キーはCRUX_API_KEYまたは設定ファイルのパスから読み込み、URLではなくリクエストヘッダーで送ります。
  • --form-factorには、PHONE、DESKTOP、TABLETのいずれかを指定します。
  • --originはオリジン全体の集計で、その旨が表示されます。URLのデータがない場合の代わりにはなりません。
  • --cache-dirを指定すると、サンプル実行用の非公開ローカルキャッシュを保存します。

サイト監査への組み込み

crux-reportのJSONを保存し、--crux-evidenceを付けてsite-auditに渡します。監査が読むのは保存したファイルで、Googleへの呼び出しは行いません。1回分の実測結果を、複数の監査で使い回せます。

  • 監査でも、URLとオリジンの範囲は別々に扱います。
  • 実測結果が、Lighthouseのラボ結果に置き換わることはありません。

3ステップで、スキャンを1件保存

  1. Google APIキーを追加

    Chrome UX Report APIのキーを、設定ファイルのパスかCRUX_API_KEYに保存します。キーがないと、レポートには「実行されなかった」と表示されます。

  2. 1つのURLの実測p75を取得

    URLに対してcrux-reportを実行します(必要なら--form-factor PHONEまたはDESKTOPを指定)。75パーセンタイルのLCP、INP、CLSが得られます。

  3. 公式のしきい値で判定を読む

    各指標は、web.devの基準(LCPは2.5秒と4秒、INPは200ミリ秒と500ミリ秒、CLSは0.1と0.25)で、「良好」「要改善」「不良」に分類されます。データがない場合は「利用不可」と表示され、合格とは扱いません。

コマンド1つで実行

bash
seohead crux-report --url https://example.com/

先にインストールします: インストールガイド。どのコマンドも、AIエージェント向けのMCPツールとして実行できます。

必要なもの

  • Chrome UX Report APIを有効にしたGoogle Cloud APIキー
  • ページのURL、オリジン、またはサンプルとして最大25件のURL
  • 任意:フォームファクター(PHONE、DESKTOP、TABLET)

制限事項

  • CrUXの対象は、実際のChromeトラフィックが十分にあるURLとオリジンだけです。それ以外はデータなしで返ります。
  • 報告するのは現在の収集期間の値で、ページが遅い原因の診断ではありません。
  • SpiderHeadは、レスポンスの解析をオフラインでテストしています。キーが有効かどうかは、実行するまでわかりません。
  • 実測データはラボデータとは別物で、Lighthouseの代わりにはなりません。

よくある質問

Googleアカウントや有料プランは必要ですか?
必要なのは、Chrome UX Report APIを有効にしたGoogle Cloud APIキーです。GoogleのAPI割り当ての範囲内であれば、呼び出しは無料です。
指標が「利用不可」になるのはなぜですか?
そのURLまたはフォームファクターの現在のレコードがCrUXにない、収集期間が無効、またはプロバイダーの呼び出しが失敗したのいずれかです。利用不可の指標は、合格とは数えません。
サイト全体のCrUXを取得できますか?
オリジン単位の集計には--originを使います。オリジン集計として表示され、URLのデータがない場合の代わりにはなりません。複数ページは、--urlsで最大25件のURLのサンプルを渡します。
PageSpeedやLighthouseと同じものですか?
別物です。CrUXは、実際のChromeユーザーから集めた実測データです。PSIとLighthouseはラボ計測で、レポートでも別に扱います。
CrUXをサイト監査に組み込むには?
crux-reportのJSONを保存し、--crux-evidenceを付けてsite-auditに渡します。監査は保存したファイルをローカルで読み、Googleを呼び出しません。
手元のマシンには何が保存されますか?
初期設定では何も保存しません。キーは、環境変数か設定フォルダに置かれたままです。--cache-dirを使う場合は、サンプル結果の非公開キャッシュがそこに保存され、保持期間の初期値は24時間です。