ccTLD(国別コードトップレベルドメイン)

ccTLDは、サイトが想定する国の読者を示す、2文字の国別コードドメインです。ローカライズしたコンテンツやhreflangの代わりにはなりません。

国別コードトップレベルドメイン(ccTLD)は、国や地域に割り当てられた、.deや.jpのような2文字のトップレベルドメインです。Googleでは、ほとんどのccTLDが強い地域のシグナルになります。サイトが、どの国に向けたものかを明示的に説明する助けになります。これは配信先を示すシグナルです。表示、品質、地域での関連性を約束するものではありません。

ccTLD(国別コードトップレベルドメイン)の背景にある、主な判断のポイントを示した図です。

ccTLDが示すもの

国コードは、ページ上の設定ではなく、DNSのルートに由来します。Googleのドキュメントでは、ccTLDは、ページの対象読者を識別するいくつかのシグナルの1つとされています。また、.io、.me、.tvなど、国の意図なしに一般に使われる一部の国コードの文字列は、汎用として扱われます。サフィックスを地域への約束と見なす前に、Googleの最新のリストを確認します。

ccTLDは、言語を示しません。.caのサイトには、英語とフランス語の代替が必要かもしれません。ドイツ語のページが、複数の国をターゲットにすることもあります。同等のページが言語や地域で異なる場合は、その関係をhreflangで記述し、各バージョンに安定したURLを与え、言語や地域の選択画面を表示したままにします。訪問者のIPアドレスだけに頼ってはいけません。Googleは、ロケールに応じて内容が変わるバリエーションは、一貫してクロールしにくいことがあると注意しています。

判断のルール:1つの国が、製品、法務、運営、編集の面で、長く続く境界になるなら、ccTLDを選びます。選ぶ理由は運用モデルです。ドメインのサフィックスだけで順位が上がると期待して選んではいけません。

URLの形式を選ぶ

この選択は、設計上の判断です。所有、公開のワークフロー、解析の範囲、移行のコストが決まるためです。Googleは、国別ドメイン、サブドメイン、サブディレクトリを、実用的なロケール別のURLの形式として説明しています。どれを選んでも、ローカライズしたコンテンツ、クロールできるナビゲーション、明確なcanonicalのポリシーは必要です。

形式向いている場面運用コスト
example.de国ごとに、長く続く独自の提供内容、チーム、法的な拠点がある別のドメインで、運営も別になることが多い
de.example.com1つのブランドのもとで、国別のサイトを技術的に分けたいDNSとデプロイの調整が増える
example.com/de/共通のプラットフォームで、複数のロケールを配信する一元的な保守ができる。ロケールの設計をしっかり整える必要がある
  1. 国、言語、通貨、配送のルール、チームのうち、本当に異なるものを一覧にします。
  2. その国に独自のドメインが必要か、ロケールのパスだけで足りるかを決めます。コンテンツを制作する前に、決定を記録します。
  3. 該当するレジストリまたはレジストラで、登録資格、更新の所有者、現地の制限を確認します。要件は変わるもので、SEOの普遍的なルールではありません。
  4. 同等のページごとに、正規URLを対応づけます。言語別や地域別のバリエーションがある場合は、相互のhreflangアノテーションも対応づけます。
  5. 訪問者を推測した場所だけでリダイレクトせず、利用できるすべてのロケールに直接リンクする、クロールできる選択画面を1つ用意します。

実装と確認

ccTLDの立ち上げは、ほかの多地域のリリースと同じように扱います。古いURLと新しいURLを一覧にし、廃止したすべてのページをホームページに向けるのは避けます。レスポンスの連鎖、canonical、代替のアノテーション、サイトマップのエントリ、レンダリング後のナビゲーションを、まとめてテストします。廃止した同等のURLには、関連性のある301リダイレクトが適切な場合があります。ただし、独自の地域別バージョンの代わりにはなりません。

実務的な進め方は、URLとcanonicalのルールを明示的なケースとして書き、フレームワークの初期設定が意図した公開の経路を表しているものと決めつけず、クローラーが受け取る内容を確認することです。ロケールを立ち上げるときの確認項目は、少数ですが具体的です。最終URLが200を返し、そのcanonicalが自分自身を指し、代替のセットを使う場合は相互になっていて、サイトマップが、推奨するインデックス登録できるURLを載せていることです。

  • 元のロケールと対象のロケールの両方を、ログインしていないセッションで確認します。
  • 言語、価格、連絡先、配送の情報を公開している場合は、宣言したロケールと一致するか確認します。
  • hreflangの構文と、戻りのタグを検証します。片方のページにしかないアノテーションは不完全です。
  • リダイレクトとcanonicalタグが有効になってから再クロールし、見つかったセットをサイトマップと比べます。

限界とよくある間違い

ccTLDが示せるのは、国だけです。1ページを、その国のすべてのユーザーに適したものにはできません。検索システムは、アクセスできるコンテンツ、リンク、言語、意図、技術的な品質を、引き続き評価します。ccTLDがあればhreflangが不要になる、サーバーの所在地が決定的になる、といった主張も危険です。Googleは、サーバーの所在地を、決定的ではないが可能性のあるシグナルとして挙げています。CDNを使う場合は特にそうです。

間違い:2文字のサフィックスを、すべて地域のものとして扱う
国別コードドメインの一部は、Googleが汎用として扱います。綴りから推測せず、最新の分類を確認します。
間違い:すべての国を、1つのリダイレクトで処理する
一律のリダイレクトは、ユーザーやクローラーがリクエストしたバージョンを隠すことがあります。安定したロケール別のURLと、明示的なリンクを用意します。
間違い:アノテーションなしで、同じページをコピーする
重複に近い地域別のページには、推奨と代替の関係を明確に示す必要があります。競合するインデックス登録できるコピーにしてはいけません。
間違い:順位だけで決める
現地のサポート、登録資格、編集上の所有のコストは、検索のシグナルと同じくらい重要です。

FAQ

ccTLDは、ランキング要因ですか?
Googleによると、ほとんどの国別コードドメインでは、ccTLDは強い地域ターゲティングのシグナルです。関連性と品質は別に評価されるため、順位は保証しません。
ccTLDがあれば、hreflangは不要ですか?
いいえ。ccTLDは国向けのドメインを示します。hreflangは、同等の言語別・地域別のページバージョンをつなぎます。ユーザーに代替バージョンが必要なときは、hreflangを使います。
.comで、特定の国をターゲットにできますか?
はい。Googleは、地域別のURL、ローカライズしたコンテンツ、hreflang、ほかの読者に関するシグナルを通じた、国のターゲティングに対応しています。.comでも、国別のサイトは作れます。
国ごとに、それぞれドメインを持つべきですか?
いいえ。国別のドメインを分けるのは、運用モデルが、継続的なコストとガバナンスを正当化できる場合だけです。共通のプラットフォームなら、サブディレクトリやサブドメインのほうが、保守しやすいこともあります。