SEOチェックリスト:サイト監査の80項目以上
クロール、インデックス登録、コンテンツ、計測を網羅した実践的なSEO監査チェックリスト。変更前に残すべき証拠も解説します。
SEOは単発の作業ではなく、仕組み全体です。サイトマップを1つ整えただけでは上位に届きませんし、優れたtitleタグでも、遅いサーバーは補えません。このチェックリストは、技術的な土台からコンテンツ、分析まで、主要な領域をすべて扱います。新規サイトの公開時、監査の前、定期的な見直しの地図として使えます。
サイトを定義する
問題を調べる前に、テンプレート、市場、デバイス、データソースを決めます。
根拠を残す
URL、レスポンス、レンダリング結果、確認した日付を記録します。
影響と確度で修正する
ツールの検出結果は手がかりとして扱い、代表的なページで裏付けが取れてから対応します。
最終状態を確認する
変更後は、公開中のページと、一致するはずの各シグナルを確認します。
チェックリストの使い方
各セクションは重要度順に並んでいます。重要と記した項目は基本の衛生管理で、これができていないと、ほかはすべて意味を失います。残りは2番手、3番手の改善です。新規サイトは上から順に進めます。既存のサイトは、問題がありそうなセクションから始めて、残りを埋めていきます。
テクニカルSEOのチェックリスト
テクニカルSEOは土台です。Googleがページを見つけられない、読めない、インデックスに登録できない状態では、コンテンツもリンクも役に立ちません。このセクションから先に確認します。
インデックス登録とクロール
- robots.txtが /robots.txtで取得でき、商品ページなど売上に関わるページがDisallowでブロックされていない
- XMLサイトマップを作成し、公開ページをすべて含め、Google Search Consoleの「サイトマップ」から送信済み
- インデックスに登録したいページに <meta name="robots" content="noindex"> が入っていない
- GooglebotがCSSとJavaScriptを読み込める。robots.txtでこれらのパスをブロックしていない(ステージング環境から本番へ移行するときの典型的なミス)
- セッショントークンやUTMパラメーターでページが重複しないよう、URLパラメーターを制御している
- クロールバジェットを無駄にしていない。上限のないページネーションによる無限のURLや、数千ものcanonical未設定のバリエーションを生むファセットナビゲーションがない
- どのページも単一の正規URLで開ける。リダイレクトもcanonicalタグもない並行バージョンがない
URL構造とリダイレクト
- URLはIDや数字ではなく、ハイフンで区切った読める単語にする。/p?id=4821ではなく /blog/seo-checklist
- 単語の区切りはアンダースコア(_)ではなくハイフン(-)。Googleはアンダースコアを単語の連結として扱う
- URLはすべて小文字にする。/Blog/Articleは /blog/articleの技術的な重複になる
- HTTPからHTTPSへの301リダイレクトを設定し、動作している
- wwwありからwwwなし(またはその逆)への301リダイレクトを設定し、ドメインを1つに統一している
- リダイレクトチェーンが1ホップを超えない。A → B → CはA → Cにまとめる
- 削除したページは、410(Gone)を返すか、公開中のページへ301リダイレクトする。被リンクのあるページを404のまま放置しない
- 404ページが本当に404のステータスコードを返し(200ではない)、役に立つリンクを置いて、行き止まりにならない
HTTPSとセキュリティ
- SSL証明書が有効で、30日以内に期限が切れない。自動更新を設定する(Let's Encrypt + Certbot)
- 混在コンテンツがない。ページ上のリソース(CSS、JS、画像、フォント)がすべてHTTPではなくHTTPSで読み込まれる
- サーバーのレスポンスにHSTS(Strict-Transport-Security)ヘッダーを設定している
- Content-Security-Policyヘッダーを設定し、リソースの読み込み元を制限している
- X-Frame-OptionsまたはCSPのframe-ancestorsで、無断でのiframe埋め込みを防いでいる
モバイル最適化
- すべてのページに <meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1"> がある
- 拡大しなくても読める。本文の基本フォントサイズは16px以上
- ボタンとリンクは、タップしやすい44×44px以上
- 幅320pxの画面から横スクロールが発生しない
- Googleのモバイルフレンドリーテストで重大なエラーが出ない
- モバイル用のサブドメインm.site.comを使わない。残している場合は、canonicalとhreflangを正しく設定するか、レスポンシブデザインへの完全移行を済ませる
ページの表示速度とCore Web Vitals
| 指標 | 良好 | 要改善 | 不良 |
|---|---|---|---|
| LCP (Largest Contentful Paint) | ≤ 2.5秒 | 2.5〜4.0秒 | > 4.0秒 |
| INP(次のペイントまでの操作遅延) | ≤ 200ミリ秒 | 200〜500ミリ秒 | > 500ミリ秒 |
| CLS (Cumulative Layout Shift) | ≤ 0.1 | 0.1〜0.25 | > 0.25 |
| TTFB(最初のバイトまでの時間) | < 200ミリ秒 | 200〜500ミリ秒 | > 500ミリ秒 |
- LCPの要素(通常はメインビジュアルの画像)を最適化する。WebP形式にし、必要以上に大きくせず、fetchpriority="high" 属性を付ける
- レンダリングをブロックするリソースをなくす。重要なCSSはインライン化し、重要でないスクリプトにはdeferかasyncを使う
- ファーストビューより下の画像にloading="lazy" 属性を付ける
- すべての画像にwidthとheightを明示する。CLSを防げる
- JavaScriptバンドルを小さくする。未使用のライブラリをなくし、重い依存関係はより軽いものに置き換える
- TTFBを200ミリ秒未満にする。静的キャッシュを設定し、メディアはCDNで配信し、データベースクエリを最適化する
- HTTP/2またはHTTP/3を使っている。Chrome DevTools → Network → Protocol列で確認する
オンページのチェックリスト
オンページは、ページ上に直接置くものすべてを対象にします。日々のSEO作業の大半がここにあります。タグ、見出し、コンテンツ、画像、内部リンクです。
titleタグ
- ページタイトルがサイト内のすべてのページで一意で、同じタイトルのページが2つとない
- 長さは英語で50〜60文字。Googleはおよそ580px幅でタイトルを省略する
- 主要キーワードを先頭近くに置く。冒頭の語ほど重みがある
- キーワードを詰め込まない。「SEO対策SEO業者SEO東京」のような並びは、アルゴリズムに警戒される
- タイトルは文頭だけ大文字にする英語の表記(sentence case)で書く。"SEO checklist for a website" とし、"SEO Checklist For A Website" にはしない
- トップページのタイトルを単なる「ホーム」にしない。ブランド名クエリで上位表示する大事な機会を逃す
メタディスクリプション
- メタディスクリプションをページごとに一意にする。重複するとサイト全体のCTRが下がる
- 長さは英語で140〜160文字。この範囲なら、たいていは省略されずに表示される
- 主要キーワードを含める。Googleは、ユーザーの検索クエリと一致する語を太字で表示する
- 「チェックリストの全文を読む」「15分でサイトを監査」のように、具体的な行動の呼びかけを入れる
- 特殊文字 " < > を使わない。表示時に削除されたりエスケープされたりすることがある
見出し構造(H1〜H6)
- 各ページにH1タグがちょうど1つある。0個でも2個でもない
- H1に主要キーワードを含め、titleのテーマと揃える
- H1をHTMLで正しくマークアップする。見た目が大きいだけのdivやspanは不可
- 見出しの階層を崩さない。H2の次はH3で、H2からH4へ飛ばない
- H2に、意味の近いクエリや類義語を含め、トピックの網羅性を広げる
- 見出しはセクションの内容を表す。SEO上の価値がないマーケティングのスローガンにしない
canonicalタグと重複
- 全ページにcanonicalタグがあり、自己参照か、優先バージョンを指している
- canonicalが矛盾していない。たとえば、canonicalはAを指しているのに、サイトマップではBとして送信している
- ページネーションのページ(/category?page=2)は、1ページ目ではなく自己参照のcanonicalにする。1ページ目を指す方法は古い手法で、Googleは2019年に非推奨にした
- 末尾スラッシュあり・なしのバージョンが一貫して動作し、一方がもう一方へリダイレクトされる
- 印刷用バージョンやAMPページ(ある場合)が、正規バージョンと正しく関連付けられている
画像の最適化
- すべての画像に内容を説明するalt属性がある。空にせず、全画像に同じ文言を繰り返さない
- 装飾用の画像(区切り線、背景)はalt=""(空)にする。アクセシビリティ上、これが正しい
- ファイル名は内容を表す。IMG_4821.webpではなくseo-checklist-example.webp
- 写真や複雑なイラストはWebP(またはAVIF)にする。同等の画質で、JPEGより25〜35%軽い
- すべての画像にwidthとheightを設定する。レイアウトシフト(CLS)を防げる
- ファーストビューより下の画像にloading="lazy" を付ける
- ファーストビューのメインビジュアルにはfetchpriority="high" を付け、loading="lazy" は付けない
内部リンク
- 新しいページは、既存のコンテンツから少なくとも1本の内部リンクを受ける。孤立ページを作らない
- アンカーテキストは内容を表す。「こちら」「読む」「リンク」ではなく「robots.txtのチェックリスト完全版」のようにする
- 主要ページ(サービス、カテゴリ)は、補助的なコンテンツより多くの内部リンクを受ける
- リンク切れ(404)の内部リンクがない。Screaming Frog、Sitebulb、Ahrefsで確認する
- noindexのページへリンクしない。非公開のページへの内部リンクは、クロールバジェットを無駄にする
構造化データ
構造化マークアップは、Googleがページの種類を理解する助けになり、検索結果でリッチリザルトを表示する道を開きます。多くのサイトにとって、順位を変えずにCTRを伸ばせる追加の手段です。
Schema.orgマークアップ
- マークアップの種類がページの種類に合っている。記事にはArticleかBlogPosting、商品にはProduct、地域のビジネスにはLocalBusiness。FAQのコンテンツは、読者に見えて役立つ場合に限る
- マークアップはMicrodataではなく、Googleが推奨するJSON-LD形式で実装している
- リッチリザルトテストとGoogle Search Console →「拡張」でマークアップを検証し、重大なエラーがない
- 必須フィールドを入力している。Articleならheadline、author、datePublished、Productならname、description、offers
- FAQのコンテンツはページ上に表示し、内容を正確にする。検索機能の表示を狙ってマークアップを追加しない
- 地域のビジネスは、マークアップの名称、住所、電話番号(NAP)をGoogleビジネスプロフィールと完全に一致させる
Open Graphとソーシャルタグ
- og:title、og:description、og:image、og:urlのタグを全ページに設定している
- og:imageは1200×630px以上。FacebookやLinkedInのプレビューに最適なサイズ
- og:typeが正しい。トップページはwebsite、ブログ記事はarticle
- Twitterカードのタグ(twitter:card、twitter:title、twitter:image)を設定している
- Facebookのシェアデバッガーとtwitterカードのバリデーターでプレビューを確認する
コンテンツとE-E-A-T
2022〜2023年以降、Googleはページ評価におけるE-E-A-T(経験、専門性、権威性、信頼性)の重要性を一貫して高めてきました。アルゴリズムの直接のシグナルではありませんが、競争の激しい分野では、E-E-A-Tのシグナルと検索順位に相関があります。
コンテンツの品質
- コンテンツは検索エンジンではなく人のために書く。ページは、トラフィックを集めるためではなく、ユーザーに本当の価値を届けるために存在する
- 主要キーワードとその類義語を、H1、最初の段落、1〜2個のH2、そして本文全体に自然に入れる
- キーワードを詰め込まない。同じクエリをすべての文で繰り返さない
- テーマを漏れなく扱う。ユーザーの関連する疑問にすべて答える。上位5サイトが扱っている内容を確認する
- 「SEOはビジネスにとって非常に重要です」のような一般論ではなく、具体的な数字、日付、事例を使う
- 著者名と、簡単でよいので経歴を載せる。匿名のコンテンツは、E-E-A-Tの観点で弱い
- 公開日と更新日を表示する。Googleは一部のテーマで、コンテンツの鮮度を考慮する
定期的なコンテンツ監査
- 12か月以上オーガニックトラフィックのないページを分析し、改善、ほかのページとの統合、301リダイレクトを付けた削除のいずれかを決める
- 古いデータ(統計、ツール、リンク)を更新する。SEO、マーケティング、技術系のコンテンツでは特に重要
- サイト内のページ間にコンテンツの重複がない。SitelinerやScreaming Frogで検出する
- 内容の薄いコンテンツ(200〜300語未満で価値の低いページ)を、より長いページに統合するか、加筆する
- カニバリゼーションを確認する。複数のページが同じクエリで競合していないか。Search Consoleのクエリレポートで確認できる
オフページのチェックリスト
オフページSEOはサイトの外側にあり、被リンクのプロファイル、言及、地域での存在感が対象です。影響を与えにくい要因ですが、Googleから見たドメインの権威を左右します。
被リンクのプロファイル
- Ahrefs、Semrush、またはGoogle Search Consoleの「リンク」レポートで被リンクのプロファイルを確認する。PBNやリンクファームからの大量のスパムリンクがない
- 明らかに操作的なリンクやスパムリンクがある場合は、Google Search Consoleでリンク否認ファイルを設定している
- 積極的にリンクを獲得している。ゲスト投稿、HARO/Connectively、パートナーシップ、デジタルPR
- アンカーテキストが多様。完全一致の商用アンカーに偏って不自然に見えることがない
- 自サイトを指す外部リンクの先が、公開中のページになっている。404でリンク評価を失わない
ローカルSEO(地域のビジネス向け)
- Googleビジネスプロフィールを作成して認証を済ませ、カテゴリ、説明、営業時間、写真まですべて入力している
- NAP(名称、住所、電話番号)が、Webサイト、ビジネスプロフィール、すべてのディレクトリで同一。食い違うとアルゴリズムが混乱する
- 関連する業界別、地域別のディレクトリ(Yelp、業界のアグリゲーター)にサイトを登録している
- Googleのクチコミに、好意的なものも批判的なものも含めて、定期的に返信している
- 店舗ページにLocalBusinessのSchemaマークアップを正しく設定している
分析とモニタリング
分析のないSEOは、目隠しをして進むようなものです。分析は結果を示すだけでなく、問題の場所も教えてくれます。トラフィックの減少、順位の低下、特定のページの高い直帰率などです。
Google Search Console
- DNSまたはページのタグで、Google Search Consoleにサイトを登録して所有権を確認している
- XMLサイトマップを送信済みで、エラーが出ていない
- インデックス カバレッジ/ページのレポートを毎月確認する。「除外」や「クロール済み - インデックス未登録」の新しいエラーがない
- Search ConsoleのCore Web Vitalsレポートで、実ユーザーのデータに基づくLCP、INP、CLSの状態を確認する
- リンクレポートを四半期ごとに確認し、外部からの被リンクのプロファイルを監視する
- エラーのメール通知を有効にする。クロールやインデックス登録の問題を検出すると、Googleが通知を送る
Google Analytics 4
- GA4を導入し、データが正しく入っている。リアルタイムレポートで確認する
- 主要なコンバージョンイベントを設定している。フォーム送信、電話のタップ、カート追加、会員登録
- 社内トラフィックのフィルターを設定し、従業員のアクセスでデータが歪まないようにする
- GA4をGoogle Search Consoleと連携する。クエリの分析を、サイト内の行動データと並べて見られる
- トラフィックのチャネルレポートを設定する。Organic Search / Direct / Referral / Paidを明確に分ける
定期モニタリングのスケジュール
毎週
キーワードの検索順位(Rank TrackerまたはSearch Console)。過去7日間のオーガニックトラフィックと前の期間の比較。稼働監視のアラート(Uptime Robot、Better Uptime)。
毎月
Search Consoleのインデックス登録エラー。Core Web Vitalsレポート。新規公開ページのオンページチェックリストの確認。被リンクの新規獲得と喪失の確認。
四半期ごと
テクニカル監査の全項目(Screaming Frog)。トラフィック別のコンテンツ監査。古いコンテンツの更新。主要クエリでの競合分析(検索順位、コンテンツ、リンク)。
更新のたび
Core Web VitalsとPageSpeed Insightsの確認。モバイルフレンドリーのテスト。Search Consoleのエラーレポートの確認。構造化データの検証。
SEOチェックリストについてよくある質問
SEOチェックリストは、どのくらいの頻度で見直すべきですか?
新規サイトでは、SEOチェックリストをどこから始めればよいですか?
80項目以上を一度にすべて終わらせる必要がありますか?
チェックリストのどの項目が、最も早く結果につながりますか?
このチェックリストで、既存のサイトを監査するにはどうすればよいですか?
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