SEOのためのGA4:レポートと指標の実践

セッション、コンバージョン、Search Consoleのクリックを1つの誤解を招く成果にまとめず、SEOでGA4を使う方法です。

ユニバーサルアナリティクスは2023年7月以降、新しいデータの処理を停止しています。現在動作しているGoogleアナリティクスはGA4だけです。SEO担当者は、新しい画面、新しい用語、新しい分析の考え方を習得する必要があります。

GA4は習得のハードルが高い分、機能は強力です。クロスプラットフォーム計測、予測指標、より柔軟なセグメントを備えています。SEOの作業で押さえるべきレポートは5〜7個です。残りは少しずつ覚えれば十分です。

GA4とGoogle Search Consoleは互いに補い合います。GSCが示すのはクリック前のデータ(掲載順位、表示回数、CTR)です。GA4が示すのはクリック後のデータ(サイト内での行動、コンバージョン)です。両方を組み合わせて使います。

GA4とユニバーサルアナリティクスの違い

ユニバーサルアナリティクス(UA)Googleアナリティクス4(GA4)
セッションベースイベントベース
直帰率エンゲージメント率
ページビューが主要なヒットすべての操作が同じ種類のイベント
目標イベントに基づくコンバージョン
26か月以上のデータ保持最長14か月(デフォルトは2か月)
標準レポートで大半の作業をこなせるカスタムレポートと探索が必要

GA4のデータモデル

GA4では、すべてがイベントです。ページビューはpage_view、クリックはclick、スクロールはscroll、フォーム送信はform_submitです。このためデータモデルは、ウェブとモバイルアプリの両方に共通して使えます。

10秒

エンゲージメントのあるセッション

10秒以上続くか、2ページ以上を閲覧したセッションは、エンゲージメントのあるセッションとみなされます

14か月

データ保持

GA4でのユーザーデータの最長保持期間

500

イベント数の上限

1つのGA4プロパティで使える固有イベントの最大数

0

UAの過去データ

GA4はユニバーサルアナリティクスのデータをインポートしません。ゼロから始まります

GA4でのオーガニックトラフィック

GA4でGoogleからのオーガニックトラフィックを見るには、[レポート]→[集客]→[トラフィック獲得]を開きます。チャネルの名前はOrganic Searchです。プロパティ設定で、アトリビューションモデルが「データドリブン」または「ラストクリック」になっているか確認します。

手順:[レポート]→[ライフサイクル]→[集客]→[トラフィック獲得]→チャネル「Organic Search」で絞り込みます。オーガニック検索からのセッション、アクティブユーザー、エンゲージメント、コンバージョンが表示されます。

bash
# Path to organic traffic in GA4
Reports
  → Life cycle
    → Acquisition
      → Traffic acquisition
        → Session default channel group = Organic Search

# Alternative via Explore
Explore → Free form
  → Dimension: Session channel = organic
  → Metrics: Sessions, Active users, Conversions

ランディングページレポート

ランディングページは、SEOで特に重要なレポートの1つです。オーガニック検索からユーザーがどのページに着地し、そこでどう行動するかが分かります。

手順:[レポート]→[エンゲージメント]→[ランディングページ]を開きます。セカンダリディメンションに「セッションのチャネル」を追加し、Organic Searchで絞り込みます。セッション、エンゲージメントのあるセッション、平均時間、コンバージョンといった指標つきで、ページの一覧が得られます。

指標のパターン示していること対応
トラフィック多・コンバージョン少集客はできているが、コンバージョンにつながっていないページCTAとコンテンツの関連性を改善する
トラフィック少・コンバージョン多コンバージョンはよいが、露出が少ないページSEOの最適化とリンクを強化する
直帰率が高いコンテンツがユーザーの検索意図に合っていないクエリに合わせてコンテンツを作り直す
期間中にトラフィックが減少順位の低下または需要の変化GSCで掲載順位を確認する

直帰率の代わりにエンゲージメント

GA4に従来の直帰率はありません。代わりにエンゲージメント率があります。これは、ユーザーが10秒以上滞在した、コンバージョンした、または2ページ以上を閲覧したセッションの割合です。

GA4の直帰率は、エンゲージメント率の逆で、エンゲージメントのないセッションの割合です。計算式はBounce Rate = 1 - Engagement Rateです。GA4で直帰率が高い(40%以上)場合、ユーザーはすぐに離脱しています。そのページはクエリに合っていない可能性が高いです。

GA4の直帰率はUAの直帰率とは別物です。UAでは、1ページだけの訪問はすべて「直帰」でした。GA4では、ユーザーが11秒滞在して離脱した場合、それは直帰ではなくエンゲージメントのあるセッションです。両者を直接比較しないでください。

オーガニックのコンバージョン

GA4でのコンバージョンの設定手順:[管理]→[コンバージョン]→[新しいコンバージョンイベント]を開きます。イベント(例:form_submit、purchase、generate_lead)をコンバージョンとしてマークします。以降はレポートに表示されます。

SEOのレポートでは、集客レポートまたは探索で、コンバージョンをOrganic Searchチャネルごとに分けます。有料チャネルとは別に、オーガニックチャネルのROIを確認できます。

GSCとの連携

GA4とGSCは連携できます。[管理]→[プロダクトのリンク]→[Search Consoleのリンク]を開きます。連携すると、GA4に専用の「Search Console」セクションが現れ、GSCのデータをアナリティクス内で直接見られます。

GA4内のGSCレポート分かること
Googleオーガニック検索のクエリGSCのクエリ、クリック数、CTR、掲載順位
Googleオーガニック検索のページGSCのデータに基づく、オーガニックトラフィックのあるページ
Googleオーガニック検索の国オーガニックトラフィックの地域別内訳
Googleオーガニック検索のデバイスオーガニックトラフィックのデスクトップ/モバイル/タブレット別内訳

カスタムSEOレポート

GA4の標準レポートは基本的なニーズを満たします。高度なSEO分析には、カスタムレポートを作成できる探索を使います。

GA4のデータをサイトのSEO分析に使う方法です。

SEOに役立つ探索

探索パラメーター目的
オーガニック上位ページディメンション:ランディングページ、チャネル:Organic、指標:セッション、コンバージョンSEOで成果の高いページを見つける
オーガニックのファネルイベント:organic → page_view → コンバージョンオーガニックのユーザーがどこで離脱するか
コホート分析コホート:初回訪問 = Organic Searchオーガニックユーザーのリテンション
ユーザーの経路開始:Organic Search → イベントの連なりSEOトラフィックの行動を理解する
Looker Studioを使うと、GA4とGSCのデータを組み合わせた常設のSEOダッシュボードを作れます。無料で、自動的に更新され、GA4へのアクセス権を渡さずにクライアントとレポートを共有できます。

FAQ

GA4はUAより表示されるデータが少ないのはなぜですか?
理由は3つあります。1) GA4はUAの過去データをインポートしませんでした。2)無料版のGA4は、トラフィックが多いとデータをサンプリングします。3) GA4のプライバシーモデルはデータを集計するため、細かい粒度の一部が見えません。対策はGA4 APIとBigQueryエクスポートの利用です。
GA4で404ページを計測するには?
GA4は404ページでもpage_viewイベントを自動で計測します。レポートで分けて見るには、カスタムディメンションを追加するか、GTMでpage_not_foundイベントを設定します。トリガーは、/404を含むURL、またはページタイトルが「Page not found」に一致する場合です。
ユーザーがどのページで離脱しているかを確認するには?
GA4で、[探索]→[自由形式]→ディメンション「終了ページ」、指標「セッション」を設定します。Organic Searchで絞り込みます。オーガニックのセッションがどのページで終わるかが分かり、ユーザー導線の改善の土台になります。
GA4の「(not provided)」とは何ですか?
Googleのオーガニック検索キーワードは、プライバシー保護のため2011年から非表示になっています(Not Provided)。GA4でもこれは解決しません。キーワードのデータにはGoogle Search Consoleを使います。GA4が示すのはクリック後の行動で、GSCはユーザーを連れてきたものを示します。
GA4 360(有料版)にアップグレードする価値はありますか?
GA4 360が必要になるのは、月間2,500万セッション以上(サンプリングの制限がなくなる)、SLAの要件がある、データ保持をより長く(最長50か月)したい場合です。ほとんどのサイトでは、無料版とBigQueryエクスポートで、SEO分析に必要なものは足ります。

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