多言語SEOは、読者それぞれの言語で同等のコンテンツを提供する施策です。言語ごとに別々のアクセス可能なURLを用意し、言語や地域のバリエーションを検索エンジンに伝えるアノテーションを付けます。
マークアップの前に言語を設計する
多言語サイトは、コンテンツの判断から始まります。どの言語と地域のバリエーションに、実際に維持する版を用意するか。どのページがどのページに相当するか。ナビゲーションのラベルを翻訳しただけでは、言語版とは言えません。どの版にも、その読者に向けて同じタスクに応えるコンテンツが必要です。現地の用語、通貨、配送の制限、法的な表現など、事実が変わる点も含みます。
どの版にも、安定したURLを与えます。一般的なパターンは、国別ドメイン、サブドメイン、サブディレクトリです。構成の選択よりも、直接アクセスできることと、内部リンクが一貫していることのほうが重要です。ブラウザーの言語だけでページを切り替えて、選択したURLを使えなくしてはいけません。
相互に参照する代替ページを作る
hreflangのアノテーションは、本当に同等のページにだけ使います。セットのどのページも、自分自身と他の代替ページを指定します。適切なフォールバックがあれば、x-defaultで示せます。hreflangはアノテーションであり、リダイレクトではなく、canonicalタグの代わりにもなりません。重複の別の理由がない限り、各版は自分自身にcanonicalを向けます。
例えば、英語の製品ガイドとそのスペイン語版は、どちらも同じ製品と読者のタスクを説明しているなら、互いを参照できます。英国限定のサービスを扱う英語ページと、世界向けのスペイン語の解説ページは、テンプレートが同じでも、本当の代替ページとは限りません。
1ページでなくセットでテストする
小さな一覧表を作ります。ロケールごとのURL、宣言した言語と地域、canonical、相互のアノテーション、デフォルトの挙動をまとめます。クローラーのユーザーエージェントも使って各ルートを直接取得し、最終的なHTMLを確認します。言語切り替えのリンクが、位置情報によるリダイレクトを経由せず、代替ページを直接指しているかも確認します。
続いて、読者の動線をテストします。保存したリンクを開く、別の言語を選ぶ、再読み込みする、新しい訪問で戻る、モバイルのビューポートで使うといった操作です。国や言語の推測が外れても、選んだロケールは使える状態のままにします。翻訳の対応状況とリリースの状態は、明確にしておきます。
運用上の限界
hreflangで特定の国での検索順位が保証されると考えてはいけません。自動翻訳だけでページが役立つものになると考えるのも同様です。検索エンジンは、自らのシグナルに基づいて、別の結果を選ぶことがあります。自分で制御できるのは、正確なコンテンツ、アクセスできるURL、一貫したリンク、相互のアノテーション、ページの追加や廃止のときの継続的なチェックです。