何を振り分けるのか
ジオロケーションによる振り分けには、IPアドレスから判定した国、ブラウザーの言語、選択した市場、Cookie、リクエストヘッダーを使えます。これらのシグナルは完全ではありません。旅行中の人、VPNの利用者、複数の言語を使う世帯、クローラーには、推測したものとは別のバージョンが必要なことがあります。つまり、リダイレクトは利便性のための層であり、訪問者の言語や国を証明するものではありません。
言語と国は分けて考えます。カナダ向けの英語とアメリカ向けの英語は、言語は同じでも、通貨、配送、規制が異なることがあります。逆に、1つの国で複数の言語が必要なこともあります。URL構成を選ぶ前に、移動先の決定ルールを明確にします。
アクセスできるロケールの経路を作る
言語別・地域別の各バージョンに、固有の安定したURLを与えます。検索結果、ブックマーク、共有されたURLから来た読者は、そのバージョンを強制的に別の場所へ移されずに、そのまま開けなければなりません。見える言語・市場の切り替えを用意し、必要に応じて明示的な選択を保持し、デフォルトのバージョンに到達できる状態を保ちます。
見慣れない訪問者を、推測した市場にすべてリダイレクトしたり、一時的な推測に自動の永続リダイレクトを使ったりしてはいけません。案内が役立つなら、元に戻せるバナーや選択肢として示します。検索エンジンは各バージョンに直接アクセスする必要があります。強制的な経路は、ユーザーにもクローラーにもコンテンツを見えなくすることがあります。
代替ページを指定してテストする
本当に同等のページには、各ページ自身への参照を含む、相互参照のhreflangアノテーションを追加し、同じ言語・地域のバージョン内のcanonical URLを使います。hreflangは代替ページを示すものであり、翻訳された有用なコンテンツの代わりにはなりません。ナビゲーションだけを翻訳した汎用ページは、同等の答えではありません。
ロケールの直接URL、推測した国での初回訪問、手動で選んだロケール、切り替え機能、再訪問をテストします。そのうえで、サンプルとした各バージョンについて、最終的なレスポンス、canonical、hreflangのセットを確認します。
失敗のパターン
よくある失敗は、リダイレクトループ、言語の設定を上書きしてしまう国だけのリダイレクト、一方向のhreflang参照、アクセスできるURLを作らずにコンテンツだけを変えるロケールの選択機能です。安全な目標は単純です。位置情報の推測が誤っていても、コンテンツの発見と選択ができる状態を保つことです。