汎用アンカー

汎用アンカーは、「詳しくはこちら」や「続きを読む」のように、トピックやブランド名で移動先を特定しないリンクテキストです。

意味と範囲

汎用アンカーは、インターフェースにも文章にもよく見られます。本質的に有害ではありませんが、意味は周囲の文脈に左右されます。スクリーンリーダーを使う読者、ページを流し読みする読者、リンクの一覧を開く読者は、「こちら」からは、移動先を名前で示す文言よりも少ない情報しか得られません。

汎用アンカーで説明している仕組みを示した図です。

実務の流れ

先に文章を書き、そのあとで、読者が先へ進むうえで本当に役立つという理由でリンク先を選びます。スペースに余裕があれば、リンクにする語句が移動先を表すようにします。「続きを読む」よりも「正規化ガイド」のほうが明確です。短い汎用的なコントロールでも、カード、見出し、アクセシブルな名前によって移動先がすでに明白なら、機能します。

確認すること

テンプレートの一部を、文脈の中と、リンクの一覧表示の両方で確認します。リンクがクロール可能な実際の<a href>要素で、関連する最終URLに行き着くかも確かめます。カード、ページネーション、ナビゲーションで繰り返される汎用的なコントロールは、別に確認します。見た目では明確なパターンでも、レイアウトを離れると曖昧になることがあるためです。

限界とよくある失敗

汎用的な文言をすべて置き換えるために、キーワードを詰め込んだアンカーを作ってはいけません。Googleは、人にもクローラーにも伝わる説明的なアンカーテキストを推奨する一方、スパムポリシーでは作為的なリンクの手法を禁じています。型にはまったアンカーの配分よりも、分かりやすさと編集上の関連性が重要です。

アクセシブルなリンク文言の実例

カードが並ぶグリッドでは、汎用的なラベルの弱点がよく表れます。5枚のカードがどれも「続きを読む」で終わっていると、スクリーンリーダーのリンク一覧には、同じ名前の移動先が5つ並びます。コンポーネントを改善するには、アクセシブルな名前が移動先を示すようにします。たとえば、見えているカードの見出しを、そのページへのリンクにします。あるいは、見た目は簡潔なコントロールに、見出しを含むaria-labelを付けます。紛らわしい見た目の導線を隠すためにARIAを使ってはいけません。見える形でも、関係が明確である必要があります。

html
<article>\n  <h3><a href="/guides/canonical">Canonical URL guide</a></h3>\n  <a href="/guides/canonical" aria-label="Read the Canonical URL guide">Read more</a>\n</article>

リンクテキストは、個々の文、周囲のコンポーネント、抽出したリンク一覧の3つのレベルで確認します。移動先が最終的な公開URLを返すか、アンカーが実際の<a href>要素か、画像のみのリンクに適切な代替テキストがあるかを確認します。そのうえで、キーボードのフォーカス順と、狭い画面のレイアウトをテストします。狭い画面では、ラベルが切り詰められたり、見出しから離れたりすることがあります。

実用的な編集ルールは単純です。直前の段落を読んでいない人のために、リンクを書きます。移動先がすでに明白なら、汎用的な文言でも構いません。短い順次の手順にある、1つだけの「次へ」のようなコントロールがその例です。同じコントロールが複数並び、それぞれ別のページを指す場合は弱くなります。これは使いやすさの区別であり、すべてのリンクにキーワードを入れよという指示ではありません。

Googleのクロール可能なリンクに関するガイダンスは、通常のアンカー要素を使うことを求め、関連するテキストか画像のalt属性を推奨しています。これは説明的なリンクを支えるものですが、外部への設置で作為的なアンカーテキストを作る根拠にはなりません。繰り返される曖昧なコントロールは、コンポーネント名ごとに記録して、パターンを一度で直します。その後、テンプレートの一部を再クロールし、リンク切れや重複した移動先が生まれていないことを確認します。

保守のチェックとして、レンダリングされたサイトから繰り返される汎用的なラベルを検索し、コンポーネントごとに分けて、移動先の一部を確認します。ラベルと移動先URLの、変更前後の一覧を残します。変更を見直しやすくなり、よくある退行を見つけられます。表示テキストだけを変えて、アクセスできない画像リンクや重複した移動先が残る、という退行です。

FAQ

「こちら」は常に使えないのですか?
文脈によって意味が通じることはありますが、リンクだけを単独で読む場合は、移動先を表すラベルのほうが通常は明確です。
ダウンロードのリンクには、どんなアンカーがよいですか?
説明のない汎用的なラベルではなく、「インストールガイドをダウンロード」のように、文書や作業の内容を示します。