Search digest2026年7月

7月の振り返り:Search Consoleが自社サイト外のコンテンツの計測を開始。一方、ランキングシステムは1か月間まったく動きませんでした。

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サイトを運営している人にとって、2026年7月に何が変わったかをまとめます。本当に新しい計測の面が1つ。ランキング更新がまったくなかった月。そして、レポートに載せる価値のある数字が1つです。

製品の変更

Search Consoleがサイト外コンテンツの計測を開始

7月7日プラットフォームプロパティを発表

Search Consoleに、ソーシャルと動画のコンテンツを計測する面が加わります。

7月29日全世界に展開、分析ガイドも公開

新しいプロパティタイプが、世界中で利用可能になります。

7月7日、Googleはプラットフォームプロパティを導入しました。Search Consoleの新しいプロパティタイプで、Instagram、TikTok、X、YouTubeへの投稿が、Google検索とDiscoverでどう成果を出しているかを確認できます。2週間後の7月29日には、誰でも世界中で使えるようになり、このデータを分析するための公式ガイドも公開されました。

実際に得られるのは、おなじみの2種類のレポートを、他社のプラットフォームに向けたものです。パフォーマンスレポートには、クリック数や表示回数などが表示され、個々の投稿と個々のクエリまで絞り込めます。ついに、自社サイトではなくTikTokに人を送っている検索語を確認できます。インサイトレポートは、クエリをテーマごとにまとめ、上位、上昇中、下降中のラベルを付けます。データのエクスポートは、サイトのプロパティと同じ方法で行います。

Google自身の発表の位置づけは、二度読む価値があります。目的は、複数のチャネルで読者に届くクリエイターとパブリッシャー向けに、統合したビューを提供することです。ウェブサイトをまったく持たない人も、はっきり対象に含まれています。10年間、Search Consoleをサイトのためのツールと考えてきた人にとって、大きな転換です。

できないことも押さえておきます。自社サイトのプロパティには統合されません。自社ページの検索順位は変わりません。プラットフォーム内部の指標も得られません。レポートされるのは、投稿に届いたGoogle検索とDiscoverのトラフィックの分だけです。

重要な理由。これまで、「自社のブランドはTikTokで見られている」という話は、Search Consoleでは誰も規模を測れない主張でした。今は、同じツールの中で、サイトと同じクエリのディメンションで数字になります。可視性の一部が実際にサイト外にあるなら、今月のうちにプロパティを接続して、ベースラインを取っておいてください。ベースラインは、あとからさかのぼって集められません。

変更なし

7月は確認されたランキング更新なし

この件の根拠は、Google自身のSearch Statusダッシュボードです。2026年のランキング関連の履歴は次のとおりです。2026年5月のコアアップデート(5月21日開始、11日21時間)、2026年6月のスパムアップデート(6月24日開始、2日1時間)、そして2026年8月のスパムアップデート(8月18日)。その間の7月には、何もありません。

更新が確認されなかった月は、脚注で済ませる話ではありません。原因を絞り込める、ありがたい条件です。その期間に更新の展開がなければ、7月に観測した順位の動きの原因は、別のものである可能性が高くなります。自社のデプロイ、自社のコンテンツ変更、競合の変更、季節要因、計測上のずれです。「更新だったかもしれない」と考えるより、ずっと短いリストを順に確認すれば済みます。

Googleは繰り返し説明していて、8月にも改めて述べています。更新は、展開が始まった直後に告知され、数日後ではありません。7月に告知がなかったことは、報告漏れではなく、更新がなかったことの証拠です。

データ

AIの回答が実際に送るトラフィックの量

Previsibleの7月のレポートをもとに作成した独自のグラフ。母数は、166のGA4プロパティで追跡できたスタンドアロンのアシスタントからの参照トラフィックで、検索活動全体ではありません。

Previsibleが7月6日に公開した2026 State of AI Discovery Reportは、2024年11月から2026年5月までの、166のGA4プロパティにおけるスタンドアロンのアシスタントからの参照セッション677万件を分析しています。

主な数字は次のとおりです。パネル全体で、月間のLLM経由のセッションは、19か月で65,249から644,478に増え、9.9倍になりました。追跡できたLLM経由のトラフィックの92.4%をChatGPTが占め、シェアはまだ伸びています。Claudeは64倍に成長し、2026年3月にPerplexityを抜きました。Perplexity自身は2025年3月にピークを迎え、それ以降は61%減っています。

引用する前に、母数を確認してください。これらは参照セッション、つまりアシスタントがサイトに人を送った訪問の数です。クリックなしでユーザーの疑問が解決した回答については、何も語っていません。166のプロパティのパネルは、ウェブ全体ではありません。チャネルの規模と方向をつかむには役立ちますが、自社のアナリティクスの代わりにはなりません。

カレンダー

今後の予定

7月6日、Googleは次回のSearch Central Live Deep Dive Europeを、2026年9月30日から10月2日にバルセロナで開催すると確認しました。開催地は、コミュニティのフィードバックから選ばれました。ここで取り上げるのは、Deep Diveが基調講演を巡るツアーではなく、複数日にわたる構成の形式だからです。ドキュメントには出てこない実装の詳細が、セッションで語られる傾向があります。

対応

自社サイトで確認すること

  • 可視性のかなりの部分がInstagram、TikTok、X、YouTubeにあるなら、今すぐプラットフォームプロパティを作成して、データを蓄積します。過去分の補完はありません。
  • Search Console → パフォーマンス:動画のトラフィックについて結論を出す前に、動画の検索での見え方を分けます。見え方の内訳は、順位とは別に動きます。
  • 7月に順位が動いた場合は、まず自社のデプロイと、ログ分析によるクロールの統計を比較します。原因にできる更新はありませんでした。
  • AIトラフィックを報告するときは、スタンドアロンのアシスタントからの参照と、検索内のAIの回答を分けます。別のチャネルで、リファラーとして現れるのは前者だけです。
  • クライアントに毎月報告しているなら、レポートに「7月は確認されたアルゴリズム更新なし」と明記します。数字の読まれ方が変わります。